夏になると「クワガタ、どこで見つかるんだろう」と一度は考えますよね。でも、どんな場所を探せばいいのか、どの時間に行けばいいのか、意外と手がかりがつかみにくい。
地域情報メディア『ニイザノオト』のエリア担当ライター、コバです。新座市在住で、市内の緑地や用水路沿いをよく歩くわたしが、クワガタを探す前に知っておきたい環境の見方と、安全面やルールをひとつずつ整理しました。
採集できる場所の考え方、観察向きの使い方、持ち物の見落とし、公式確認の方法まで順番に触れています。
クワガタが見つかりやすい環境とは
クワガタが集まる場所には、共通した条件があります。コナラやクヌギなど、樹液が出やすい広葉樹がある雑木林。その中でも、樹皮が傷んで樹液がにじんでいる木の周辺に集まりやすい。
樹液は発酵した甘い匂いを放つため、クワガタだけでなくカナブンやスズメバチも集まります。木の根元から幹の低い部分を目で確認するのが基本。高い枝の上より、目線の高さか少し下あたりを先に見ると見つかることがあります。
カブトムシと比べて違う部分
よく一緒に語られますが、クワガタとカブトムシは生息場所の好みが少し違います。カブトムシは腐葉土が積もった根元付近を好み、クワガタは幹の裂け目や樹皮の隙間に潜んでいることが多い。
また、カブトムシに比べてクワガタは日当たりの悪い場所や、少し湿度のある林の奥側にいることも。同じ雑木林でも、木の幹の陰になる面を見ると見つかることがあります。
新座市で観察向きの場所を3か所
市内で実際に行きやすく、雑木林の環境が確認できる場所を3か所まとめました。いずれも公式の観察推奨エリアですが、採集の可否やルールは必ず現地看板と公式情報で確認してから出かけてください。
- 野火止フォレストパーク(クワガタの森公園)
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愛称が「クワガタの森公園」。JR武蔵野線・新座駅から徒歩5分で行ける。住所:新座市野火止5-25、入場無料。
- 野寺親水公園
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初夏になるとクワガタやカブトムシが見られると地元で知られる雑木林の公園。住所:新座市野寺3-7-21、入場無料。
- 石神緑地
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住宅街の中に雑木林が残る緑地。夏場にクヌギの樹液に虫が集まる場所として知られている。住所:新座市石神、入場無料。
わたし自身、駅から遠い場所だと行くかどうか迷ってしまいます。野火止フォレストパークは新座駅から歩いて行けるので、電車で来やすいのがありがたい。野寺親水公園はひばりヶ丘駅からバスでアクセスできます。
問い合わせ先はいずれも新座市みどりと公園課(電話:048-477-2950)が窓口です。利用時間や採集の可否は、出かける前に確認しておくと当日に焦らずに済みます。
観察で行くほうが向いている場合
市の散策マップが示しているように、新座市内の多くの緑地は「観察の場」として整備されています。採集を目的にするより、まず樹液の出ている木を探して観察してみるほうが無理がありません。
子どもと一緒であれば、虫がいる環境を見て回るだけでも十分な自然体験になります。採集できるかどうかより、どんな生き物がどこにいるかを探す時間のほうが、後々記憶に残ることも多いと感じています。
早朝と夕方で変わる見方
クワガタは夜行性のため、夜間から明け方にかけて活動が活発になります。早朝4時台から5時台に出かけると、まだ木に残っている個体を見かけることがある。野寺町会主催の「わくわく昆虫採集」イベントが朝4時スタートなのも、そういった理由からです。
夕方は日が落ちて活動を始める直前の時間帯で、木の幹に近づいてきた個体を観察しやすいことがあります。暗くなると足元が見えにくくなるため、明るいうちに現地に到着して、出口や周辺の地形を確認しておくのが先。
安全のために先に確認したいこと
雑木林は、整備されている公園と違ってぬかるんだ地面や倒木があることがあります。サンダルや薄手の靴は動きにくい。足首まで保護できる靴で行くほうが安心です。
わたしが気にするのは、スズメバチの存在。樹液に集まる場所にはスズメバチも来ます。木の幹に近づく前に、上の枝や周辺の空中を一度確認する習慣は、早めに持っておくといいと思います。
また、夏の早朝でも熱中症の準備は必要です。日の出後は気温が急上昇するため、飲み物は多めに用意しておくほうが無難。
- 足首まで保護できる靴で行く
- 飲み物は多めに用意する
- 木に近づく前にスズメバチを目視確認
- 懐中電灯か明るいライトを持参する
私有地と管理地のルールの確認
雑木林に見えても、私有地や管理地であることがあります。公道や公園から続いているように見える林でも、立入禁止の表示がある場合はそこで止まる。これは安全のためだけでなく、地権者への配慮でもあります。
新座市内の公園や緑地は、市または管理団体がルールを設けている場合があります。採集の可否、立入時間、夜間・早朝の利用制限は、各施設の公式サイトや現地の看板で確認するのが基本です。
持ち物で見落としやすい準備
見落としやすいのが、虫よけスプレーと長袖です。真夏の早朝は蚊が多い。半袖だと腕が刺されて、それだけで外出が嫌になることもある。
- 虫よけと長袖
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早朝の雑木林は蚊が多い。長袖と虫よけスプレーは先に用意しておく。
- ライト類
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夜明け前に出発する場合、足元確認に使えるライトがあると動きやすい。
- 観察グッズ
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採集が難しい場所では、スマートフォンのカメラで記録するだけでも十分楽しめる。
イベントを先に調べると動きやすい
市内では毎年夏に昆虫採集イベントが開催されています。野寺町会主催の「わくわく昆虫採集」は朝4時スタートで、虫博士と一緒に出かける形式。無料で参加でき、採集のコツも教えてもらえる機会です。
このイベントは先着制で、開催日の数週間前から告知が出ることが多い。新座市の広報や地域情報サイトを、6月下旬ごろから定期的に確認しておくと動きやすいですよ。
新座市「カブトムシ散策マップ」で生息エリアと観察ルールを確認する。
採集の可否、立入時間、夜間利用の制限を管理窓口か現地看板で確認する。
6月下旬から市の広報や地域情報サイトを確認し、昆虫採集イベントの開催日を把握する。
よくある失敗と向かないケース
迷いやすいのが、「木がたくさんある場所ならどこでも大丈夫」という思い込みです。針葉樹の多い植林地や、スギやヒノキが中心の林は、クワガタにとって適した環境ではありません。見た目が似ていても、広葉樹かどうかを先に確認するほうが無駄足を防ぎやすい。
また、昼間の直射日光が当たる時間帯は、虫が木の奥や地面に潜んでいることが多く、観察には向きにくい時間です。暑い盛りに何時間も歩き回るのは、体への負担が大きいですよね。

昼間より早朝か夕方前、木の陰を先に見るのが動きやすいです
行く前にわたしが確認していること
今週末に出かけようと思ったとき、わたしがまず見るのは市公式の散策マップです。スマートフォンに保存しておくと、現地で看板を読み直す手間が省けます。この一手間で、当日の動きがずいぶん楽になります。
子どもと行くなら、採集できるかどうかより「何がいたか」を記録する楽しさを先に伝えてあげると、観察がぐんと面白くなる気がしています。スマートフォンの写真でも虫眼鏡でも、記録する道具を一つ持っていくだけで、緑地の時間が変わります。
夏の早朝に雑木林の横を歩くだけでも、思ったより発見が多い。まずは散策マップを開いて、近い場所から確認してみてくださいね。













