給与明細や納税通知書を見て、「この金額はどうやって出ているのだろう」と思ったことはないでしょうか。住民税は年収だけを入れれば答えが出るわけではなく、扶養の人数や控除の種類によって大きく変わります。
地域情報メディア『ニイザノオト』でエリア担当ライターをしているコバです。わたしも個人事業主として毎年自分で申告していますが、計算の流れを初めて確認したとき、思っていたより手順が多くて少し驚いた覚えがあります。
この記事では、新座市で住民税を考えるときの計算の見方と、年収以外で金額が変わる点を順番に整理します。税額を断定するものではなく、あくまで目安の考え方として読んでいただければと思います。
計算シミュレーション前に知りたい前提
住民税の計算は、前の年の所得をもとに翌年度分が決まります。たとえば令和7年分の所得は、令和8年度の住民税に反映される仕組み。給与明細に載っている今月の天引き額は、昨年の収入をもとに計算されたものです。
この「前年の所得で決まる」という点は、転職や独立のあとで戸惑いやすい部分なんですよね。収入が変わっても、しばらくは以前の収入をもとにした金額が続きます。
年収だけでは決めにくいと感じる理由
住民税の計算は「年収 × 税率」ではありません。年収から給与所得控除を引いて「所得」を出し、そこからさらに各種控除を引いた「課税所得」に税率をかける流れです。
年収が同じでも、扶養の人数や社会保険料の額、生命保険料控除の有無によって課税所得が変わります。年収だけを見て比べても、同じ答えにはならないのはここが理由です。
所得割と均等割、それぞれの役割
住民税は「所得割」と「均等割」の二つで構成されています。新座市の場合、令和6年度以降の均等割は次の通りです。
- 均等割(市民税)
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年額3,000円(所得にかかわらず一定)
- 均等割(県民税)
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年額1,000円(所得にかかわらず一定)
- 所得割の税率
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一律10%(市民税6%・県民税4%)
- 森林環境税
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年額1,000円(令和6年度から新たに加わった国税)
均等割は収入の多い少ないにかかわらず、課税対象者なら同額がかかります。所得割は課税所得に比例して変わる部分。この二つの合計が住民税の年額になります。
扶養や控除で変わる課税所得の見方
控除は「課税所得を減らす仕組み」です。控除が多いほど課税所得が低くなり、結果として所得割の額も下がります。わたし自身、家族構成が変わった年は特に気にして確認するようにしています。
- 基礎控除:43万円(住民税)
- 配偶者控除:33万円(一般)
- 扶養控除:33万円(一般)
- 社会保険料控除:実際の支払額
- 生命保険料控除:上限あり
控除の種類や金額は年度や状況によって変わることがあります。正確な控除額は、新座市の税額通知書や市役所課税課への確認をおすすめします。
給与所得者と個人事業主で見方が変わる場面
給与所得者の場合、住民税は毎月の給与から天引きされる「特別徴収」が基本です。会社が代わりに納めるので、自分で納付書を扱う場面は少ない。
一方、個人事業主や退職後の方は「普通徴収」になり、自分で納付書を使って払います。わたしもこちらです。年4回に分けて払う形なので、まとめて引き落とされる給与天引きとは感覚がかなり違います。

普通徴収は6月・8月・10月・翌1月の4回払いです
非課税になる目安と均等割との違い
「非課税」とは、住民税が一切かからない状態のことです。ただし、「所得割が非課税」と「均等割も含めて非課税」は別の話。まず混同しやすいのがこの部分です。
所得が一定以下なら所得割はゼロになりますが、均等割は課税される場合があります。非課税かどうかの判断は、年収ではなく合計所得金額と控除の組み合わせで決まります。詳細な基準は新座市の公式ページか課税課に確認してください。
計算の流れをざっくり追ってみる
新座市の公式サイトには計算例のページがあり、給与と年金の両方がある世帯の例が載っています。手順の流れを大まかに追うと、次のようになります。
給与収入なら給与所得控除を引いて給与所得を出します。
基礎控除・扶養控除・社会保険料控除などを合計して引きます。
課税所得に10%(市民税6%・県民税4%)をかけた額が所得割の元になります。
所得割に均等割5,000円・森林環境税1,000円を合計して年税額が出ます。
この流れを追うだけでも、「なぜ年収が同じなのに金額が違うのか」という疑問の答えが見えてきます。控除の種類と金額が、課税所得を変えている部分です。
新座市で確認できる課税情報の窓口
新座市では、住民税に関する相談や申告を市役所の課税課(市民税等)が担当しています。所得・非課税証明書の発行もここで対応しています。
課税課の住所は新座市野火止一丁目1番1号の本庁舎2階です。電話番号や受付時間は年度によって変更されることがあるため、事前に新座市の公式ページで最新情報を確認してから動くと無駄がありません。
納税通知書で見ておきたいところ
毎年6月頃に届く「市民税・県民税税額決定通知書」には、課税所得・控除の内訳・所得割・均等割の各金額が記載されています。シミュレーションと実際の差を確認するときは、この通知書が手元にあると比べやすい。
「自分の控除が正しく反映されているか」を一度確認してみると安心です。もし内容に疑問があれば、課税課に問い合わせることができます。
シミュレーションでやりがちな失敗
迷いやすいのが、「所得税と住民税を同じものとして考えてしまう」パターンです。所得税は国に納める税で、住民税は自治体に納める税。控除の金額が一部違うため、所得税の還付額から住民税を推測しようとすると、ズレが生じることがあります。
また、転職した年は給与収入の合算方法に注意が必要です。前の会社と後の会社の給与を足した合計が課税の対象になります。退職後に収入がない期間があっても、前年の収入が残っていれば住民税は発生します。
シミュレーションが向かないケースもある
一般的な計算シミュレーターは、給与所得者を想定して作られていることが多いです。副業収入がある場合や、年の途中で退職した場合、年金と給与が両方ある場合などは、入力項目が合わないことがあります。
わたしのような個人事業主は特に、事業所得の計算が変わると住民税にも影響します。シミュレーターの数字は目安として見て、実際の申告前には課税課か税務署に確認するのが動きやすいと感じています。
今日の通知書をそっと開いてみてほしい
もし手元に納税通知書があるなら、今日のうちに一度開いて「所得割」と「均等割」の金額だけ見てみてください。この二つの意味が分かるだけで、通知書の読み方がぐっと変わります。
わたしも初めて通知書をきちんと読んだとき、控除の欄を見て「あ、妻の分がちゃんと入っている」と確認できて少し安心した覚えがあります。数字が正しく反映されているか、一行だけ確認するのは難しくないですよ。
不安が全部解消しなくても、一つ分かれば次が見えてきます。もし通知書の見方で気になる点が出てきたら、新座市の課税課に電話で聞くのが一番早いと思います。電話一本で動けたら、それで十分です。そんな軽い気持ちで使ってみてくださいね。













