この記事は2026年5月28日時点の新座市公式情報をもとに確認しています。新座市では、市内41か所が避難場所、うち32か所が指定避難所として案内されています。災害の種類によって開設される場所が変わるほか、工事などで一時的に使用できない施設もあるため、平常時に一度確認しておくと安心です。
地震があったとき、大雨で川が心配なとき、「どこへ行けばいい」と一瞬迷う気持ち、わたしにもあります。でも、いざというときに初めて調べようとしても、焦って正確に読めないことが多いかもしれませんね。
地域情報メディア『ニイザノオト』でライターをしている、コバです。新座市在住で、防災まわりの話は「読んでおけばよかった」と思う前に届けたい情報のひとつ。今回は市が公開している避難場所の情報を、実際の使い方から整理しました。
避難場所と避難所の違い、災害の種類によって行き先が変わる仕組み、VACANで混雑状況を確認する方法、使えない施設の情報まで、この記事でひと通り確認できますので参考にしていただけたらと思います。
「避難場所」と「避難所」は別のものです
どちらも「避難する場所」に見えますが、役割がはっきり違います。この違いを知っておくと、実際に動くときの判断が早くなります。
- 避難場所
-
災害の危険から逃れるために、緊急的に身を守る場所。市内に41か所あり、災害の種類によって開設する場所が変わります。
- 避難所
-
危険がなくなるまで滞在できる施設。41か所のうち32か所が対象で、開設場所は被災状況によって決まります。多くの人と長期間共同生活をする前提の場所です。
在宅避難が可能な場合や、被害を受けていない親戚・知人宅への避難も選択肢のひとつです。避難場所へ行くことだけが避難ではないため、自宅周辺のリスクとあわせて考えておくと動きやすくなります。
地震のときは41か所すべてが対象になります
市内で震度6弱以上の地震が起きた場合、建物と周囲の状況に問題がないことを確認したうえで、市内41か所すべての避難場所を開設します。震度5強以下のときは、被害の状況によって開設場所が決まります。
避難するときは、緊急車両の通行を妨げないよう、できるだけ徒歩か自転車での移動が基本です。徒歩で避難することが難しい方は例外的に車で避難できる場合もありますが、駐車スペースには限りがあります。地震時は、最寄りの安全な避難場所を平常時に確認しておくことが大切です。
洪水・土砂災害のときは行き先が変わります
台風や大雨のときは、地震のときと避難場所の使い方が変わります。柳瀬川・黒目川の洪水リスクと土砂災害リスクに応じて、最初に開設する避難場所があらかじめ決まっているためです。
- 柳瀬川の洪水リスクでは、柳瀬川流域向けに当初開設する避難場所が指定されています
- 黒目川の洪水リスクでは、黒目川流域向けの避難場所が別に指定されています
- 土砂災害リスクでは、土砂災害対応の避難場所が指定されています
- 「洪水時は使用しない」と明記された場所もあるため、一覧での事前確認が必要です
自宅が柳瀬川・黒目川のどちらの流域に近いか、土砂災害警戒区域に入っているかによって、確認すべき避難場所が変わってきます。平常時に一度、市の公式ページや洪水・土砂災害ハザードマップで自宅周辺を確認しておくと安心です。
自分の住所が避難対象地域かどうかを見ておく
市では、川の周辺と土砂災害のおそれがある地域を「避難対象地域」として指定しています。対象地域に住んでいる方は、避難情報が発令されたときに開設中の避難場所へ向かうのが基本です。
柳瀬川流域なら大和田・新座・中野の一部、黒目川流域なら馬場・畑中・石神・野寺などの一部が対象地域として挙げられています。ただし地番単位で細かく区切られているため、「自分の番地はどうか」は市の洪水・土砂災害ハザードマップで確かめるのが確実です。
使えない施設が一時期あることも知っておく
新座市公式ページでは、2026年5月15日更新時点で、避難場所・避難所として使用できない施設が案内されています。近くに住んでいる方は、代わりに向かえる場所をあらかじめ確認しておきたいところです。
| 施設名 | 使用できない期間 | 理由 |
|---|---|---|
| 大和田小学校 | 令和10年3月末まで | 体育館改築工事 |
| 第四小学校 | 令和8年7月中旬から9月上旬まで | 公式ページ上では未確認 |
| 東北小学校 | 令和8年7月中旬から9月上旬まで | 公式ページ上では未確認 |
大和田小学校はかなり長期にわたって使えません。第四小学校と東北小学校も、夏の一定期間は使用できないため、該当する地域の方は7月前に代替先を見ておくと安心です。
開設状況と混雑はスマホで確認できます
新座市はVACAN(バカン)というサービスを使って、避難所の開設状況や混み具合をリアルタイムで確認できるようにしています。「空いてます」「やや混雑」「混雑」「満」の4段階で表示されます。
避難所が開設されていない場合は「利用停止中」と表示されます。スマホかパソコンで「VACAN 新座市 避難所」と検索するか、市の防災サイトからリンクをたどるとアクセスできます。混んでいる場所を避けて別の避難所を選ぶ判断にも使えるので、URLを一度開いてブックマークしておくと動きやすいですよ。
福祉避難所はすぐ行ける場所ではありません
介護が必要な方や障がいのある方のための「福祉避難所」は、災害発生直後から誰でも直接行ける場所ではありません。まず通常の避難場所に行き、そこで市の職員が状態を確認したうえで対象者が決まる流れです。
家族や介護者がいる方も、最初の行き先は通常の避難場所です。そこから福祉避難所へ移るかどうかの判断は、現場の職員と一緒に進めることになります。「直接行けばいい」と思ってしまいがちですが、受け入れ体制が整ってから順次開設される仕組みです。
マイ・タイムラインを作っておくと動きやすい
台風や大雨のとき、「いつ動くか」の判断が一番難しいと感じています。避難情報が出てから考え始めると、雨が強くなってからの移動になりやすい。市では「マイ・タイムライン」という、自分の避難行動を事前に決めておく方法を案内しています。
市の洪水・土砂災害ハザードマップで、自宅の地番が対象地域に入っているかを確認します。
市の避難場所一覧で最寄りの場所と、使えない期間がある場合の代替先を一か所だけ決めておきます。
市の防災サイトからVACANへのリンクを開き、ブックマークに追加しておきます。いざというときに素早く開設状況や混雑状況を確認できます。
「どの災害に、どの場所が対応しているか」を整理するのは、落ち着いた今のうちでないとなかなか頭に入りません。公式情報は市の防災サイト(危機管理室)から確認できます。
今週末、自宅近くの避難場所を一度歩いてみる
今週末、散歩のついでに最寄りの避難場所の前を通ってみる、それだけでも変わると思っています。「あそこか」と一度目で見ていると、いざというときの足が一歩早くなる気がする。
わたしも以前、近所の小学校が洪水時に使えないと知らずにいました。一覧を見て初めて気づいた。知ってから近くの別の避難場所を確認したら、思ったより近くにあった。そういうことは、調べてみないと分からないんですよね。

ハザードマップ、一度だけでも地番で確認しておくと安心できますよ
難しく構える必要はありません。市の防災サイトで自分の住所を確認する、それだけでも今日できる一歩です。みなさんの家族の分も、ぜひ一緒に見ておいてください。












