防災イベントの校庭や体育館で「マンホールトイレ体験」というコーナーを見かけて、名前だけは知っているけれど、実際いつどこで使うものなのか分かりにくいと感じたことはありませんか。
地域情報メディア『ニイザノオト』エリア担当ライターのコバです。新座市に住んでいると、こうした設備は避難所や防災訓練と結びつけて見ないと、体験だけで終わってしまいがちだと感じています。
この記事では、マンホールトイレの役割、体験で見ておきたい点、家庭の携帯トイレとの違い、新座市の公式情報の確認先を、この順番で整理します。
マンホールトイレとは何か
マンホールトイレとは、下水道管につながるマンホールの上に、便器や仕切りのテントを設置して使うタイプの災害用トイレです。地面に穴を掘る仮設トイレとは違い、既存の下水道の設備をそのまま生かす仕組みになっています。
下水道に汚物を流せるため、通常の水洗トイレに近い感覚で使える点が特徴です。ただし下水道側に被害があれば使えない場合もあるので、災害時に必ず使える設備として決めつけないほうが安心です。
避難所で果たしている役割
避難所では、発災直後にまず携帯トイレや簡易トイレが使われます。マンホールトイレはその後の段階で使われることが多く、新座市でも避難場所ごとに設置している設備の組み合わせが決まっています。
校舎や体育館など、設置している建物によって使えるタイミングが変わる場合もあるようです。

体育館側は初日から使えることが多いみたいです
家庭用の携帯トイレとの違い
見落としやすいのが、マンホールトイレと家庭の携帯トイレを同じ役割だと考えてしまう点です。携帯トイレは袋の中で用を足して密閉するタイプで、水道や下水道が止まっていても使えます。
マンホールトイレは個人で設置できるものではなく、避難所などにあらかじめ準備されているものだけを使う設備。この違いを知っておくだけで、備え方の順番が見えてきます。
- 携帯トイレ
-
断水中でも自宅や車内で個人が使える家庭用の備え。
- マンホールトイレ
-
避難所に設置される公共の下水道連動型の設備。
新座市で設置状況を調べる方法
新座市は市内に47か所の防災拠点があり、避難場所ごとにマンホールトイレや仮設トイレの設置状況が違います。自宅から近い避難場所によって設備の内容が変わるので、住んでいる場所ごとに確認する必要があります。
設置場所や使える条件は新座市の防災サイトで一か所ずつ確認するのが基本の動きです。
令和8年4月1日時点の公式資料では、市内全体でマンホールトイレが133セット、仮設トイレが3基備蓄されているとの記載があります。数字や設置内容は更新されることがあるので、最新のページで確認したほうが確実です。
防災訓練やイベントで体験できること
新座市内では、小学校の校庭などを使った防災イベントの中でマンホールトイレの組み立てを実際に見られる機会があります。体育館では模擬避難所と合わせて展示される回もあり、避難生活の一場面として見られるのが特徴です。
わたしも一度、地域の防災イベントで組み立ての様子を見たことがあります。職員の方がマンホールの蓋を開けて便器部分を固定し、その上にテントを立てるまでの流れを、その場で説明しながら進めていました。
テントを立てるまでに人手と時間がかかると分かって、当日いきなり使うのは難しいだろうと感じました。実施の有無や日程は年によって変わるため、新座市の広報やホームページで事前に確認しておくと当日に慌てずに済みます。
断水が起きたときとの関係
断水が起きても、下水道そのものが壊れていなければマンホールトイレは使える可能性があります。ただし断水と下水道の被害は別々に起こることもあるので、両方の状況を分けて考える必要があります。
新座市の公式ページでは、自宅トイレで水漏れや異臭などの異常を見つけた場合、下水道課への連絡を呼びかけています。個人で判断せず、まず情報提供する流れになっているんですよね。
衛生面で知っておきたい点
よく迷うのが、マンホールトイレの衛生管理を誰がするのかという点です。避難所では順番待ちや清掃のルールが決められることが多く、個人が自由に使い続けられる設備ではありません。
危険を伴う組み立て作業や配管の扱いについては、市の職員や訓練を受けた人が対応する場面です。詳しい手順を自分で覚える必要はなく、当日は案内に従う形で十分だと思います。
家庭の備えと分けて考えたいこと
避難場所まで行けない在宅避難の場面では、マンホールトイレは使えません。新座市の公式サイトでも、家庭での携帯トイレや薬剤トイレの備蓄を呼びかけています。
- 公共設備は避難所にある人数分が前提
- 家庭の備えは在宅避難の場面で役立つ
- 両方をセットで考えると安心感が増す
自分ならまず家庭用の携帯トイレを数日分そろえてから、避難所側の設備は補完として見るという順番で考えるようにしています。
公式情報の確認方法と手順
新座市の防災サイトには、避難場所ごとのトイレ設置状況や備蓄数を示したページがあります。確認の手順を順番に見ておくと、当日の検索がスムーズになります。
新座市の防災サイトで、自宅から近い避難場所の名称を確認します。
その避難場所にマンホールトイレや仮設トイレがあるかをページで見ます。
更新日を見て、数字や設置状況が変わっていないか確認します。
よくある失敗と誤解しやすい点
正直に言うと、マンホールトイレを見て「これがあれば安心」と思い込んでしまうのがよくある失敗です。設置数には限りがあり、避難者全員が同時に使える設備ではありません。
もうひとつの失敗が、体験イベントで見た組み立て方をそのまま自宅で再現しようとすることです。個人の敷地の排水設備とは仕組みが違うので、同じようにはいきません。
注意点と向かないケース
マンホールトイレは、下水道の被害が大きい地域や、断水が長引く状況では使えない場合があります。その場合は携帯トイレや簡易トイレが中心の対応になります。
車椅子での利用や介助が必要な場合も、設置場所によって対応できる設備が限られます。身体的な配慮が必要な方は、避難場所ごとの対応状況を事前に確認しておくと当日の負担が減ります。
今日からできる備えの一歩
新座市のマンホールトイレは、避難所の設備として知っておくものであって、家庭の備えを代わりにしてくれるものではありません。まずは自分の避難場所がどこか、そこにどんな設備があるかを新座市の防災サイトで見ておくと、体験イベントに参加したときの理解も深まります。
わたしも家の携帯トイレの残数を確認したとき、思っていたより少なくて焦った経験があります。公共の設備と家庭の備え、両方を知っておくほうが後で迷いにくいと感じています。
今週末の買い物のついでにでも、家にある携帯トイレの数を一度メモに残してみてくださいね。それだけでも気持ちが少し軽くなる時間になったらうれしいです。













